【MOVIE】下弦の月〜ラスト・クォーター
恋人の知己と別れ交通事故に逢い、意識不明の危篤状態にある19歳の美月の魂は、「アダムという恋人がいた」という記憶だけを残し、ある洋館で彷徨っていた。一方19年前、恋人のアダムに「生まれ変わってくる」と言い残し、19歳の若さでこの世を去ったさやかという女性がいた…。矢沢あいの異色作を映画化した、幻想的で美しい映像で綴られる魂の再生と切ない恋の物語を高校生ライターがお届けします。
めっちゃ泣きました…
ライター:土橋未貴
この映画の良いところはただの純愛だけでなく、暗い部分の人間の心理や感情も隠さずしっかり描かれているところだと思います。栗山千明さん演じる美月は、悲しい過去を背負っていて、それに何度も押し潰されそうになりながらも最後は自分の居場所、愛する人のもとへ帰っていく愛の強さや、生まれ変わっても続く神秘的な愛の力に魅了されました。また、“こんなところであれが!”という矢沢あいさんならではの仕掛けにも注目です。矢沢さんファンの方はもちろん、最近感動していないという方はぜひぜひ観て下さい!!
全身を働かせて
ライター:大竹葵
自然と涙が溢れてきて、様々な感情が体の中に沸いてくるような作品でした。イヴの愛情、アダムの切ない気持ち、たくさんの糸が絡まっていて、それをひとつひとつほどいて繋げていくようにストーリーは進んでいきます。原作の雰囲気も上手く表現されていて、矢沢あいさんの作品が好きな方も満足すること間違いなしです。'80年代風の衣装やアンティーク物が視覚をまったりとさせてくれ、アダム役のHYDEさんの歌声が耳の中でキレイに響きます。『下弦の月〜ラスト・クォーター』を全身で感じてみてください。
キレイな涙、流してますか?
ライター:中越梨沙
栗山千明の強い瞳、HYDEの歌声、ギターの音色…そして下弦の月。蒼い映像美に吸い込まれるかの如く、引き込まれていった。その独特の世界観は、儚くて消え入りそうだけど存在感がある、そんな印象だった。細かい描写も綺麗で、神秘的で、心惹かれて…甘い砂糖菓子のように甘美だけれど、時折見せる憂いに満ちた表情だとか、影を落とす一瞬だとか、切なくて胸がいっぱいになり、涙が止まらなかった。まるで叶わない恋をしているような、どうしようもない感覚に陥ってしまった。映画館を出た矢先、まだ明るい空に、思わず輝く月を探してしまうほどに。




