ジャーマンポテトスープレックス
「バンドで大切なのは、みんなを信じること」(B.久保田)

……バンド名はどうやって決まったのですか?
香山(Vo.)「プロレスで“ジャーマンスープレックス”という投げ技があって、それに“ポテト”を入れただけなんですけど、特に深い意味はなくて、インパクト重視です」
土堤内(G.)「バンドの名前にはこだわりとか意味を持たせようとは思ってなくて、僕らの音楽1曲1曲に意味があればそれでいいかなと」
……結成して約1年半ということですが、初めて4人でライヴをした時のことは覚えてますか?
谷口(Dr.)「その日のために4人で一生懸命になって練習したこともすごく良い思い出だし、人前でやることがすごく楽しいんだなってことにも気付けました。友だちが観に来てくれて、初めてのライヴにしては盛り上がったし本当に嬉しかったんだけど、他のお客さんにも楽しんでもらえるようなライヴをしていきたいという課題もできました」
久保田(B.)「最初のライヴはコピーだったから、人の曲で俺らが人前に立ってお金もらって、こんなんでいいのかっていうのをすごく感じたのを覚えてます。だけど、その時に対バンで出ていたバンドを観て刺激されたというか、コピーじゃなくて俺らの曲もやっていきたいと思いました」
……そうしてオリジナルを始めた訳ですが、特に歌いたいことや伝えたいことはありますか?
香山「それが、歌詞ってスラスラ書けるものだと思ってたんですけど、意外と難しくて。自分なりに伝えたい思いとか詰め込むんですけど、みんなに聴いてもらった時に、僕とは違うニュアンスで受けとめる人が当然いて。けどそれを「そうじゃなくて」って否定するつもりはなくて、そういう考え方もあるんだってことを逆に僕も学べるし、誰にどう言われたからって自分の考えを変えることもないと思うんです。だけどやっぱり、みんなで共感できる音楽は作っていきたいです」
土堤内「有名になりたいとか、そういうことじゃなくて、この前もチャリティライヴに参加したんですけど、こんなちっぽけな俺らでも何かちょっとでも役に立てるのかと思いました」
谷口「基本的に最初からメンバー同士の仲が良いので“将来は自分たちの音楽で人の役に立てたらいいよね”みたいなことを話したりしましたよ」
……軽い気持ちでバンドをやっているんじゃないという真剣な考えが伝わりますね。みなさんは同じ高校の3年生ですが、普段も一緒にいることが多いんですか?
香山「会いたくもないんですけどね」
谷口「またそんなこと言って」
土堤内「実は春休みに、友だちのお見舞いに行った時、香山くんだけ講習があって来れなかったんですよ。仕方ないから3人で行ったんですけど」
香山「…あの時は寂しかったよ…」
全員「(爆笑)」
……本当に仲が良いんですね。音楽でぶつかることはありますか?
香山「一度だけ、土堤内が辞めそうになった時期がありました。僕が泣きながら引き止めに行ったんです!」
久保田「それで結局みんなで集まることになって、俺だけちょっと遅れて行ったんですよ。で、着いてみたらなんかすごい和気あいあいとした雰囲気になっていて(笑)」
土堤内「ま、結果オーライですよ(笑)」
……この4人だから乗り越えられることもいっぱいあるんでしょうね。では最後に、後輩バンドにメッセージをお願いします。
土堤内「今、俺らがこんなに楽しくできるのは、友だちが応援してくれたりスタジオの人の協力があってこそなので、それぞれの“今”を大切に」
久保田「バンドをやってる子っていっぱいいると思うけど、今このメンバーの一員として僕に言えることはひとつだけで、“みんなを信じること”が一番です!」
photograph by H.Take



