脇元竜志
「憧れのアメリカの福祉施設を見学して、
自分の道が見えてきました!」
……まず、福祉の活動に興味を持った経緯を教えてください。
「僕には9歳になる妹がいるんですが、生まれつき障がいを持っていて…障がいを持っている人が身近にいると、街に出る際、不便に思う事がたくさんあります。それがきっかけで興味を持ち始めました。そして、妹が成長していく過程と妹の友達を通じて、少しずつ日本の福祉政策に違和感を覚え始めました」
……米国の福祉施設の見学をするという、高校生国際交流プログラムに応募したきっかけは?
「応募した理由は3つあります。1つ目は海外に無料でいけるということです。2つ目は、高校生外交官で海外に行けるということは滅多にない良い機会だったことです。そして応募した一番の理由になる3つ目は、海外の福祉施設を見てみたいということです。この3つで参加を決意しました!」
……高校生国際交流プログラムでは、どんな活動をしましたか?
「ワシントンD.C.を皮切りに様々な施設を見学した後、リッチモンドに行き、ホームステイ等をさせていただきました」
……米国に行くにあたって不安や緊張はありましたか?心境を教えてください。
「アメリカという国は障がいを持っている人に対してのコミュニケーションがオープンだということを聞いて期待も大きかったのですが、そんなアメリカの良い習慣を見てちゃんと自分が学ぶことができるか、大事な事が身につくだろうか、不安でいっぱいでした」
……実際に米国にいって障がい者政策を見て日本とはどういったところが違うと感じましたか?
「米国へいって一番驚いたのは、国立等の大きな施設や公共施設に行った時、車椅子が完備されていたことです。障がいを持っている人達が街に出てくることを前提にして設備を整えている事が日本との大きな違いと思いました」
……米国に行って印象に残ったこと、勉強させられたこと、これは良くないと思ったことを教えてください。
「感心したのは、障がいのある人に対して、お客さんにしても従業員にしても、とても開放的なカフェに行かせて頂いたのですが、その経営体制や障がい者対策の設備は日本と違い、充実していました。反対に良くないと思った事はクーラーを効かせ過ぎな所です(笑)現地の人は長袖・長ズボンで「寒いなら上着を着れば?」という感じでクーラーは下げないんです。これは地球環境には悪いと思いました。とにかく、初めての海外ということもあってアメリカでの出来事はどれも印象深いものでした」
……日本の福祉体制について指摘はありますか?
「たくさん言いたいことはありますが、一つ言うとすればビルなどの建物に最初からスロープをつけてほしい!と思います。日本の建築構成にそういった配慮をもっと増やしてもらって、障がいがある人に対して、もっと国全体で人と人とが自然に接することができる環境作りをしてほしいです」
……脇元さんは日本以外でどこの国が障がい者政策について参考なる、または良いと思いますか?
「一番参考になると思うのはスウェーデンですね。社会保障政策の充実を表現する言葉で、「揺りカゴから墓場まで」ってあるんですけどまさにその言葉にぴったりな政策をしています。障がい者に対する雇用制度に落とし穴がない、障がい者が当たり前に働ける社会作りを目指していきたいですね」
……今後の進路は具体的に決まっていますか?また、高校生としてこれからどのような活動をしていきたいと思いますか?
「これからもこのような日本の福祉の現状を発表する場がもっとほしいですね。こういう事実があるということをより多くの人に伝えていきたいです!障がいを持つ人たちの様々な苦労や困っていることを僕が彼らの口になって発言していきたいと思っています」
……では、脇元さんの将来の夢は何ですか?
「まだ先ははっきりしたものではないですけど、障がいのある人たちを救える立場でありたいですね。それと、皆に自分の声を聞いてもらえるような発言力のある人間になりたいです!」
……最後に、読者にメッセージを一言!
「大切なのは、障がいのある人たちに対して、自分自身の心を開いてほしいと思います。例えば、街で障がいを持っている人が困っていたら見て見ぬふりをするのではなく、何か手伝える事がないかとか少しでも力になってあげようという気持ちを持ってください。こういった問題にもう少し関心を持ってもらえたら嬉しいです」



