2005.12.20発行 | CH WRITER REPORT | 東京版
【MOVIE】『カミュなんて知らない』
1940年、“太陽が眩しかったから殺人を犯した”という不条理殺人が衝撃を呼んだアルベール・カミュの小説『異邦人』。時を経て現代、突然見知らぬ主婦を殺害した事件の犯人である高校生の心理に迫り、大学生たちが映画制作に挑む。集団作業の中で、映画のテーマをはじめ、恋愛や進路など悩みの糸が絡み合っていく。衝撃のラストまで息を呑んで観ていた高校生ライターがレポート!
柳町マジック炸裂!!
REPORT BY RAKKO
「試してみたかったから、人を殺してみた…」。普通の高校生の少年が突如として殺人鬼へと変貌した。都心の大学に通う“今どき”の学生たちはその「不条理殺人」をテーマに映画制作を開始する。若さゆえの純粋さ、心の葛藤、そして恋。ありふれた日常と映画というフィクションがリンクして、ものすごい勢いのエネルギーを持って観客へ押し寄せる。特にクライマックスへ向かうにつれ、胸が張り裂けそうになった。人はみな、心の隙間に何かを潜ませて、それでも必死にもがき輝こうとする。この映画を観てそう感じた。




